
王様のブランチ人気作家サミット。
(2019年5月4日放送)
今回のテーマは、人気作家おすすめの「元気が出る本」。
直木賞作家・西加奈子さんおすすめ本として、
作家・角幡唯介(かくはた ゆうすけ)さん
【極夜行】
が紹介されました。
角幡唯介さんってどんな作家?
1976年2月5日生まれ・北海道出身
ノンフィクション作家・探検家

ノンフィクション界で、この年齢でたくさんの受賞経験がある作家さんはそういない!
まさにノンフィクション界のトップランナーと言われているよ。
2010年:「空白の五マイル」開高健ノンフィクション賞受賞
2011年:「空白の五マイル」大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞
2012年:「雪男は向こうからやって来た」新田次郎文学賞受賞
2013年:「アグルーカの行方」講談社ノンフィクション賞受賞
2015年:「探検家の日々本本」毎日出版文化賞書評賞受賞

西加奈子さんおすすめ本の「極夜行」は、2018年《Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞》を受賞したよ。
Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞は、2018年に創設。
全国の書店員さんの投票で選ばれます。

本屋大賞のノンフィクション版といった感じですね☆
王様のブランチで紹介!【極夜行】のあらすじ
【極夜行】は、著者である角幡唯介さんが、北極の極夜を探検した時の記録をまとめたもの。
極夜とは、北極で6ヶ月も太陽が昇らない期間のこと。
角幡唯介さんは、極夜を4ヶ月もの間一匹の犬と旅します。
ついさっき通ったばかりという感じの真新しいシロクマの足跡。
連れ添っている犬を殺して食べるか?といった究極な状態にも。
そんな太陽の昇らない暗闇の中、4ヶ月ぶりに太陽をみた角幡唯介さん。
別に希望を見出したわけでもなかった。
癒やされもしなかった。
そして私はそのような太陽にただ圧倒され、涙を浮かべていた。
引用:極夜行

読み進めるほど、暗闇に引き込まれ、太陽を渇望するような感覚になる…命がけの体験記ですよ。
【極夜行】西加奈子さんのおすすめポイント
西加奈子さんは、“自分の今”と、北極を比較して↓
今、それこそ、賞とかいただいて。
例えば文壇の世界とか行ったら、直木賞作家の…って言われるけど、そんなん北極放り込まれたら知らん!
シロクマ“ザーン”!で終わり!
そういう世界に行ってみたいというのはすごくある!
引用:王様のブランチ2019/5/4放送
シロクマに襲われる様子を再現しながらコメント。
「とにかく眩しい!勇気ももらえるし、逆に打ちのめされる!」
と西加奈子さんらしい関西弁で興奮気味に語っていました。
【極夜行】の評判は?

本の通販サイト・口コミサイトなどで、【極夜行】のレビュー・書評をチェック!

ちなみにamazonでの【極夜行】のレビューは☆5中☆4.1と高評価でした☆(※2019年5月時点)
【極夜行】辛口レビュー・書評

【極夜行】を読んだけど、いまいちだった、という方の感想はこちら↓
- 冒険物語部分はおもしろいが、途中に挟まれる政治的主張はしらける。
- 文体が今までよりチャラい。
- すごい作品なのだが、今までの作品に比べると合わなかった。

角幡作品を読み込んでいるからこそ辛口?といった感じのレビューもありました。
【極夜行】高評価なレビュー・書評

【極夜行】読んでよかった!
という高評価なレビューはこちら↓
- 角幡唯介氏は体験型ノンフィクションの名手!
- 常に死と隣合わせの緊張感なのに、愉快で笑ってしまう場面も描かれている。
- 非日常の世界を追体験できる。
- 度重なるアクシデントに立ち向かう筆者、犬との関わりが物語にアクセントをつけている。
- 男女で評価が違うかもしれないが、夢中になって読んだ、冒険最高!
- 角幡唯介氏の命がけの活動に心から感謝し敬意を表したい。
- 最後までハラハラドキドキ、ユーモアたっぷりの文章に思わずニヤリ。
- 2018年読んだノンフィクションの中で一番面白かった。
まとめ
賞作家・西加奈子さんが、おすすめする元気が出る本【極夜行】。
西加奈子さんは、「こういう探検はできないけど、生まれ直した気分になる」と語っていました。

気になる方はチェックしてみてくださいね!