
当サイトにて「あなたのおすすめ本教えてください」というアンケートを実施しました。

《面白い本》というのは、ご紹介者個人の主観によるものです。
リアルな口コミで、多少のネタバレ、合う、合わないあるかもしれませんが、面白い本と出会えるきっかけになれば嬉しいです。
面白い本が読みたい!みんなのオススメ本は?
漁港の肉子ちゃん(西 加奈子)

タロウさんおすすめの面白い本です。
男に騙され、借金を背負わされたりしてきた母親とその娘のキクが引っ越してきた港町での出来事を綴った物語です。
母親は太っており、焼肉屋で働いていたので、肉子ちゃんという愛称で親しまれます。
底抜けに明るく天真爛漫な母親ですが、ちょっと抜けているところがあるので、それをフォローしていくうちにしっかり者に育ったキク。
そして、キクを取り巻く大人たちは、やはり少しおかしなところがあります。
完璧な大人などいないということに、なんだか勇気づけられる作品です。
日常的なほのぼのとした感じで終わるのかと思いきや、終盤で母親とキクに纏わる重大な秘密が暴露されており、そのどんでん返しも面白かったです。
穏やかな面白さと最後に泣ける展開もあり、オススメの本です。
(タロウ 29歳 東京)
モノレールねこ(加納 朋子)

短編集なのですが、どの話もストーリーに引き込まれます。
ちょっとした謎のようなものは見られますが、推理小説という感じではなく、しかしその謎が登場人物の人生の色を少し変えているのだな、と思いました。
主人公となる人物も、小学生や主婦、ザリガニまで様々で、それぞれの人生を生き、過ごしていると感じさせます。
どの話に出てくる人物も、みんな何かが欠けていて、どこかで歪みを持っていて、それ故「他の人とは違う」と感じてしまうような部分を持っていて、それでも傍にいる人達と時間を積み重ねていく――その様子が、とてもきれいだなと思いました。
最初に読んだのは小学生の高学年の時でしたが、年齢が上がる中で、ストーリーへの感じ方も変わっていきました。
特に若い女性が主人公でスズさんという男性と偽装結婚をする「シンデレラのお城」は、主人公と年齢が近くなっていくにつれ、かつて気が付かなかった主人公の気持ちに気づくようになりました。
感じ方の変化もこの作品を読む楽しみの1つです。
今はどう感じるのやら。
(カナナ 22歳 神奈川)
デルフィニア戦記(茅田砂胡)

とある世界に来てしまった謎の子供リィと追われて九死に一生のウォル。
孤独な二人が出会ってしまってから世界は動き出します。
一巻から引き込まれるように一気読みしてしまい、SF小説好きとしてはたまらない良く構成された物語でした。
シリーズとして多く出版されているので、読む順番としてはデルフィニア戦記から読破していくのがおススメです。
近い小説ですと、アルスラーン戦記などがありますが、ここまで引き込まれる小説に出逢う事はこの先難しいかなと思いました。
(がるまこ 27歳 東京)
イニシエーションラブ(乾 くるみ)

この本は、絶対にネタバレしてはいけない本なので、まずは読んでみてほしいとしか言えませんが、最後に声が出る程驚きます(笑)私は叫びました(笑)
うそうそ、え、なんで、え、どこから、え、え、えーーーー!!!!!!となりました。
描写も、小説をあまり読まない人にもわかりやすい、若者の日常のシチュエーションなので、すんなりと頭に入ってきやすいと思います。
必ずじっくり最初から、クリアな頭で読んでください。
池袋ウエストゲートパーク(石田衣良)

傷なめクラブ (光浦靖子)

やっぱり光浦さんはおんな芸人の中でも最高だなぁ。
自虐でこんなに笑わせてくれるなんて。
二分間の冒険(岡田淳)

mikimikiさんおすすめの面白い本です。
実は6年生の子供の誕生日にプレゼントした本です。
子供が読み終わったあと、とても面白かったと言っていたので、ちょっと借りて読みだしたら私自身がほんの隙間の時間の冒険物語にすっかり夢中になってしまいました。
基本的には児童文学なので非常に読みやすいのがすごくいいです。
変な高尚さもなく、物語の面白さを素直に感じ取れる作品だと思います。
話の展開自体がハラハラドキドキした感じで楽しめますので、あまり物語の裏側のメッセージ性などを考えないで、素直に物語に没頭する感じで読み進めるのがおすすめです。
単純に本を楽しむという読書の原点を思い出させてくれる作品で、児童文学なんて子供の本でしょうと思っている人にこそ読んでもらいたい作品です。
(mikimiki 46歳 新潟県)
セーラームーン世代の社会論(稲田豊史)

絵夢さんおすすめの面白い本です。
小さい頃からセーラームーンが大好きだったので、どんな内容なんだろうと気になり読んでみました。
セーラームーンにはかなりたくさんのキャラクターが登場しますが、マニアックな細かい敵のキャラクターなどについても書かれていたり、このストーリーではこういったテーマを子供達に伝えたかったのではないかという考察がとてもおもしろかったのですぐに読み終わりました。
セーラームーン世代にはたまらない一冊です。
流行っていたとはいえ、一つのアニメがこんなに私たちアラサー世代の結婚観や人生観などのあらゆる考えに大きな影響を与えていたのかということが、この本を読んでよく分かりました。
そして、筆者のセーラームーン愛がうかがえる一冊です。
(絵夢 27歳 神奈川)
さるのこしかけ(さくらももこ)

あいあいママさんおすすめの面白い本です。
さくらさんの、普通恥ずかしくて人に話さないけど、聞くとめちゃくちゃ面白い話満載です。
さくらさんのエッセイはこれが面白いんです。
まず最初のタイトルがパンチがあります。
これだけでもう面白い…「痔の疑いのある尻」です。
なんてさくらさんらしい、面白い言い回しをするんだろうと笑ってしまいました。
私が大笑いしたのはポール・マッカートニーに会ったお話です。
挿し絵がお馴染みの縦線タラーンの顔。
文章であんなに笑わせられるさくらさんって、本当にすごいです。
学生自大に出逢った熱血教師を「見当ちがいな熱血」って表現している。
なんて失礼で、なんてさくらさんらしくておかしいんでしょう。
ここでも健康おたくで、飲女布をしていると書いてあり、とっても驚きました。
(あいあいママ 32歳 群馬県)
犬のいる暮し(中野孝次)

jamakusazuboraさんおすすめの面白い本です。
この本は主に著者の中野孝次氏が歴代飼っていた犬の一生を書いている本です。
私は今まで家庭や生活事情で犬を飼った経験はありませんが、この本を読むと自分が犬を飼って一緒に暮らしている気分が少しは味わえます。
子犬の頃は何をやっても見ていて飽きないことや糞尿の始末など苦労することも記載されていて現実味があります。
この本は歴代の犬の一生だけでなく筆者の職業生活や夫婦生活も並行して記載されているため、そこを時系列的に追って読むのも一興です。
それよりいちばん面白かった場面は筆者が郵便を出しに行く時に当時飼っていた犬が「フォーンフォフォ」と情けない声を出してついてくるというフレーズで実際そこに遭遇したくなる愛くるしい一文でした。
(jamakusazubora 43歳 兵庫県)
まとめ
以上、みんながおすすめした《面白い本》をご紹介しました。

読んでみたい本はみつかりましたか?
気になる本があったらぜひ手にとってみてください。